瓦版2018年09月号〜小次郎の左前脚断脚について(備忘録)

 今月の瓦版は、今までの能天気な内容と違い、かなり重く長くなります。

見られる方にとっては、辛いものであったり、興味本位にとられてしまうかもしれません。

ただ、それを承知の上で書いたり写真を載せるのは、私が体験した事が、今後、大事なペットと暮らしてる方にとって少しでも参考になったり、励みになればと思い残す事にしました。

と言って、凄い事を書けるわけではありませんが宜しければご覧ください。


☆☆ 発覚 ☆☆ 〜詳しくはこちらのブログをご覧ください〜

 始めに我が家の元気印の小次郎の異変に気がついたのは、8月11日の部屋んぽの時間でした。

元々、少し左前脚を引き気味に立つ仔だったので、その前脚を浮かせてるのが気になったものの、大好きなパパを追いかけたり、遊んでる姿には全く普段と変わりなく、その時はそのまま過ぎ、13日にPURIさんが帰宅した後、やはり気になるので「関節炎かな?」というくらいの気持ちと健康診断のつもりで、いつもお世話になってる動物病院へ行く事にしました。

  タイミング良く院長先生に診察をしていただけ、レントゲンを撮ってもらい再び診察室に入ると

いつもニコニコ顔の先生から笑みが消え「積極的な治療を望みますか?」との問いがあり、続けて

※ 明らかに左前足の関節(肘にあたる部分)に腫れがあり腫瘍が出来てるとのこと。

 ※ デリケートなうさぎさんの腫瘍の診断は、ベテランであったり症例数が多い病院でも難しく、   脂肪腫や悪性、転移などを見極めて、処置できるまでには、色々な検査をしないといけない事。 ※ 悪性の場合、転移の有無や治療方針によっては、左足の切断が必要との事。

 という説明がありました。そして、検査日を後日決めるという事でその日は帰宅しました。

(普段の小次郎の様子です。少し左脚を引き気味で立つ癖のある仔でした)

( おかしいと思い始めた8月11日の小次郎、ずっとではないのですが左脚を浮かせるように)


☆☆ 検査そして、告知 ☆☆ 

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 色んな葛藤の中、迎えた8月22日の検査日。

脂肪腫であればどんなに良いかと願いながらも、時には安楽死や苦しい強烈な痛みや恐怖に襲われると自ら心臓を止める事が出来てしまううさぎさんの事、もし悪性であっても、小次郎の痛みを取り省いて、少しでも一緒に生きていけるならと、最悪の場合、断脚を選択する事を決心して検査結果を聞くために、小次郎をお迎えに夕刻に病院へ。

 結果は悪性。ただ、この日の検査結果では、今のところ他への転移はみられないとの事でした。

となれば、決心の通り、断脚をして小次郎と生きる道を選ぶという事になったのですが、

ここで先生から受けた、うさぎさんの断脚について少し書くと。。。


 うさぎの脚への腫瘍は後ろ脚に出来る事が多く、基本、後ろ脚でバランスを取り駆けるという行動をするうさぎには、栄養を採るために必要な盲腸便が自分で食べれなくなったり、機能障害が起こりやすくなるとの事でした。

この場合、当然、運動機能に影響が出やすいので発見も早く転移などのリスクも低いという事。(当然、発症年齢などや個体差はあります)


 逆に小次郎の様に前脚に出来た場合は、小次郎もそうでしたが、運動機能に変化が見られないため、よほど、脚を毎日、触ってチェックしてない限りは、発見が遅れ、気がついた時には、転移も進み、グッタリとしてそのまま処置を施す事が出来なくなる場合が多いのだそうです。
ただ前脚の一本がなくなってしまう分には無くした側のお顔やお耳のケアが自分で出来ないくらいで、ほぼ以前と変わらぬ暮らしが出来るようになるとの事。


実際、小次郎もエリザベスカラーを付けてる時からカラーを汚し気味ではありましたが、マットに落とした盲腸便を自ら食べたり、運動能力も以前と変わり無く暮らせています。


☆☆ 手術、そして退院後 ☆☆ 

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  発覚、そして検査から約2週間、手術の日がやってきました。

といっても自ら決断して全て先生にお任せしようと決めた事なので小次郎の運を信じるしかなかった日。

小次郎を病院に連れて行ってから、手術が終了したとの連絡、そして面会まで時間の長かった事!

この日に掛かってきた間違い電話が、腹立たしくもあり、どこか正気に戻してくれて安心したりもした事を今でも覚えています。

 術後の説明では、かなりリンパ管にまで侵食してたので、肺への転移も考え、取れる範囲を取るという事で予定よりも広く健康骨の辺りまで断脚する事になりましたとの報告が・・・。

診断名が骨外性骨肉腫 であり、比較的限界明瞭な腫瘤ですがリンパ管への浸潤がみられます。  悪性度の高い腫瘍です。

との病理の結果からも先生の判断が正しかった事が分かり、今、転移がない事が救いとなってます。

 また、術後の異変で何が起こってもおかしくないとは思ってたのですが、後日、先生や看護師さんから、一山持ちこたえる事が出来るかと心配だったけど頑張りましたね!との話しを聞いた時には、術後の面会の時にPURIさんが「小次郎」と声をかけた瞬間に小次郎が流した涙の意味が、もしかしたら深い意味を持ってたのではないかと、今更ながらに生きていてくれる事に感謝している私でした。


 ここまでの大手術を終え、一時は生死の境を彷徨った小次郎でしたが、ここからがすごく、

みなさんからの応援に持ち前の生命力も合わせて、手術の翌朝から食べる事を始めてくれ、

面会に行っても、痛々しい傷口に薬などで目の周りがショボショボになってるのに、

差し入れの乾燥リンゴにオヤツ牧草、そして葛の葉をお替りを要求しながら食べてくれました。


注意!!この後、2枚目に断脚の状態を伝えるために傷口を含めた写真が出ます!

見たくない方は、早めにおすすみくださいm(_ _)m


( こんな状態になりながらも、生きるために食べ続ける小次郎に感謝です! )


 結局、5日間の入院生活を送る事になった小次郎。

当たり前の事かもしれませんが、ホテルに泊まってもらう時と同じように少しでも家と環境を同じように過ごしてもらうために、毎日、ご飯とオヤツを持参して、病院の方に使っていただきました。

もし、今まで一度もホテルなど利用された事がない方にも、毎回のご飯などを分けて持参するのをお勧めします!


そして退院後も順調に回復してくれて、マットを少し汚すくらいは、全く以前と変わらぬ生活に!

予定よりも早くカラーを取れた今となっては、部屋んぽまでしっかりと出来るようになってます!


あの時、断脚を決心しなければ、もしかしたら今はこの姿を見る事も出気なかったかと思うと、

※ 少しでもおかしいと思う事があったら病院に行く!
※ 信頼出来る先生や信頼できる仲間を持つ!

という事がどれだけ大切かという事を痛感しました。


☆☆ 安心のために ☆☆

最後に、もう一つ、大きな問題となる費用について書きたいと思います。

ご存知の通り、動物には健康保険が通用しません。ただ動物専用の保険もあるので、我が家は、この仔たちをお迎えした時から加入しているのですが、今回の事でその有り難みも痛感しました!!

常にしっかりと愛するペットのために現金を積み立てて何時でも利用できるようにされてる方には不要なのかもしれませんが〜〜今まで健康でほぼ医療費を払った事がなかったので、当然、この仔たちの命のためには変えられないのですが、いくら現金を用意したらよいのかが不安だった私。

色々と調べるうちに、病院や地域などでも治療費が大きく違う事を知りました。

それをまとめているサイトはこちら→http://nichiju.lin.gr.jp/small/ryokin_h27/

で、我が家お世話になってる病院は神戸市の獣医師会の基準に乗っ取ってるという事で、

※検査費用として
血液検査(6900)麻酔及び組織検査(12000)エコー(5000)レントゲン(6500) 込で 
請求総金額 33912円 のうち、保険利用で 自己負担金 19910円
※手術および5日間の入院料として
断脚術(150000)麻酔及び血管留置(20800)血液検査(4000)病理検査(12000)
投薬および入院時点滴費用(20200)その他入院料(19000)で
請求総金額 244720円 のうち、保険利用で 自己負担金 73410円


8月13日から先日の2回の通院までを合計すると100820円の費用がかかりました!
ちなみに保険に加入(7割保証)していなければ、301630円を支払う事になってました。


お金がないから動物を捨てるという人も多いと聞きます。

しっかりと 『我が子貯金』をされてる方や、毎月、しっかりと貯金をされてる方はもちろん、

保険加入に際しても、毎月や年間の保険料の額は決して安いものではありません。

また、今回はまだ闘病中といえる時期に大きな台風の通過があったり、北海道では大きな地震があったりと、今、停電したら、断水したりしたら・・・などという不安もあり、

可愛いから一緒にいるんだ!では、なく、日々のケアやどこか異変はないかという注意力と合わせ、

病気以外でも、いざとなった時のためにあらゆる備えもしっかりとしておかないといけないという事を改めて考える事にもなった一月だったのでした。


一気に書いてしまい、わかりにくくなってるかもしれませんが、何かの参考になれば嬉しいです。


改めて、今回の件では沢山の方に応援していただき、支えていただいてありがとうございました。

我が家だけでは乗り越えられなかったであろう事を、お陰様でここまで来る事ができました。

まだまだ、これからが本当の意味での病気との闘いとなるかもしれませんが、

小次郎の強さを信じて、また”らぶ”に対してもしっかりとケアをして頑張っていきたいと思います。


もし、同じような病気で悩まれてる方がいらっしゃいましたら、私で宜しければ何でも聞いてください!


皆さんが大切な家族と幸せに暮らせる事、そして我が家も同じく、幸せに暮らせる事を祈ってます。


最後までお付き合いいただき有難うございましたm(_ _)m




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